場所を変え、集中して仕事する
まとまった時間がとれていない場合、合間の細かな時間で仕事を進めることになり、思ったように進捗をつくることは難しいもの。かといって、一日時間が確保できたとしても、順調に進捗するとは限りません。
人の集中力が持続する時間は短く、短期的な集中力は15分、長期的な集中力は40分から90分ほどと言われています。この短い時間をうまく使うために、タスクを管理したり、ポモドーロ・テクニックなどのメソッドを活用したりします。
作業のために長く時間が確保できている場合、多くの時間を同じ場所で過ごしながら作業をしがちです。ただ、長時間同じ環境にいると、集中力が落ちたり、作業効率が下がったりすることがあります。
そういった場合におすすめなのが、シンプルに場所を移動すること。移動することで、心理的にも物理的にも「区切り」をつけられます。たとえば、長期的な集中力が続く時間である90分単位くらいで変えていきます。
少し離れた場所に移動すると、移動中にリフレッシュできたり、思考が進んだりするという利点もあります。集中力が切れた状態のままずっと同じデスクの前に座っているよりは、場所を変えていくことがおすすめ。
その時々の仕事の内容に合わせて、働く場所を自由に選択する働き方のことは「ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)」と呼ばれます。これはオフィス内での移動を指す場合がほとんどですが、仕事内容に応じて場所を変えるのはこうした働き方が一定増えていることからも効果的だと考えられます。
とはいえ、リモートワークが主体の人は自宅内だけで場所を変えるのもなかなか難しいと思うので、近所で行きつけの場所を見つけて、そこを移動先にするのがいいのではないでしょうか。一日でもう少し集中して仕事を進めたいと考えている人は、場所を変えるというアプローチを試してみてください。