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行列に並ぶこと

年末年始には、いくつかの定番行事があります。年越し蕎麦を提供する蕎麦屋さん、初詣の際の神社など。多くの人がこうした行事を同じタイミングで行おうとするため、ほとんどの場所で行列ができます。

年越しそばを食べること、初詣に行くことを自分の望むタイミングで行おうとすれば、こうした行列に並ぶ必要があります。ただ、いつ頃からか「並ぶ」ということが苦手になりました。

並んでいる時間がどうにももったいないような気がして、「並ぶ時間で他のことができるな」「別に今じゃなくてもいいかもな」という思いがよぎり、自分の望むタイミングをずらしたり、代替手段を考えるようになりました。

柔軟に考えて行動できるようになったという点ではよいことのほうが多いと考えているのですが、並ぶことに対する忌避感が強くなりすぎるのも問題だよなぁと。

本来であれば、為したいこと、手に入れたいことがあるから、人は列に並びます。それに対する執着を手放しすぎると、自分にとって並んででも手にしたい価値のあるなにかがわからなくなってしまうかもしれない。

執着をできるだけ手放して柔軟に思考できるようにしながらも、自分にとって強く望むことを自覚できるようにする。そのちょうどよいバランスについて考えたいところです。

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モリジュンヤ
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