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仕事の量は完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

1958年、英国の歴史学者・政治学者のシリル・ノースコート・パーキンソンは著作『パーキンソンの法則:進歩の追求』の中で、「パーキンソンの法則(パーキンソンのほうそく、英: Parkinson’s law)」を提唱した。

この法則は、

第1法則:仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
第2法則:支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

の二つからなる(via Wikipedia)。今回、触れたいのは第1法則だ。

「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」に心当たりのある人は多いだろう。人は、期限まで1週間あれば1週間かけて、期限まで1ヶ月あれば1ヶ月かけて仕事をする。

時間がたくさんあるから仕事が順調に進むわけでは決してない。であれば、時間を細かく区切って、進捗を作りやすいように工夫したほうがいい。これがタスク管理の基本的な考え方の一つだ。

この法則を信じるなら、原稿の締切設定も長く時間をとればいいわけではないということになる。無駄に細かくする必要はないが、工程を少なく長く時間を確保すればスムーズに進むというわけでもない。

ちなみに、第1法則は、英国の官僚制を幅広く観察した結果に基づくものだそうだ。イギリス帝国が縮小していたにもかかわらず殖民地省の職員数は増加していたとパーキンソンは指摘している。


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