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あえてお酒を飲まない「ソバーキュリアス」の実践

コンビニの棚を見ると、ノンアルコールの種類もかなり充実してきました。いろんな味のノンアルコールがあると、選ぶ楽しさも増えます。

ふと気になってノンアルコールはどれくらい広がっているのだろうかと調べてみると、サントリーの調査によれば2023年のノンアルコール飲料市場は10年前の約1.4倍の市場規模に成長しているそうです。2024年も対前年101%で成長が見込まれているそうなので、少しずつ成長しているようですね。

市場の成長以上に、価値観的な変化が進んでいるように感じられるのですが、どうなんでしょう。お酒をあえて飲まない「ソバーキュリアス」というライフスタイルを耳にする機会も増えました。

もともと、この言葉はイギリスのジャーナリストであるルビー・ウォリントン氏が2019年に出版した本『飲まない生き方 ソバーキュリアス Sober Curious』に由来し、「sober(しらふ)」と「curious(好奇心旺盛な)」の2つの言葉を組み合わせた造語。

ソバーキュリアス(sober curious)は、支配的な飲酒文化にただ従うのではなく、飲酒へのあらゆる衝動、誘い、期待に対して疑問を持ったり、アルコールとの関係を問い直したりすることを指す。飲酒量を減らす、またはまったく飲酒しないことを、個人のライフスタイルとして選択することを含む。

Wikipediaより

お酒の歴史は、紀元前4000年頃に始まったとも言われており、飲酒はかなり生活に馴染んでいるものといえます。当たり前のものとして定着しているからこそ、「支配的な飲酒文化」となってしまっていたり、自身が望まないアルコールとの関係を続けてしまっていたりするのも想像に難くありません。

自分自身、数年間お酒を飲まない生活を過ごしてみて、たまに友人とご飯を食べる際にはお酒を飲むくらいの付き合い方がちょうどいいと感じています。

ただ、お酒は誰かと飲むことも多いので、ソバーキュリアスを試してみたい人がお酒を飲まないようにと決めても、飲みの席では断るのが難しい場面も多そうですよね。

提唱者のルビー・ウォリントン氏は、過去のインタビューにて「通常はお酒を飲むはずの状況を初めてアルコールなしで経験することを受け入れる」が唯一のアドバイスと述べています。

一度、小さく飲まない状況を経験してみると、その後は少しずつそれに慣れていくと思います。ソバーキュリアスを実践してみたいという人は、参考に試してみるといいかもしれません。


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