内省からペースメイク、思考整理のサポートまで。「ライティングコーチ」の可能性
「ライティングコーチ」という職業があります。日本では耳馴染みがありませんが、北米では書籍の著者にライティングコーチが伴走し、執筆をサポートするそうです。
以前より、ライティングとコーチングの境界線には興味を持っているのですが、書け合わさったライティングコーチという存在からはいろいろなヒントがもらえそうだと考えています。
ライティングコーチの仕事
以前、インクワイアのブログでライティングコーチについて紹介した際には、ライティングコーチの仕事内容として以下のようなことに触れていました。
こうして実施している内容を分解してみると、みずのさんが実施されている「パーソナル編集者」にも通ずるものがありそうです。
「書く」をパーソナルデベロップメントにつなげる
「文章を書く」という行為は、思考を深める上で欠かせません。また、個人がメディア化していく時代において、今後一層「書く」ことのコアな価値は残ると考えています。
とはいえ、一人で書くというのはなかなか大変なもの。パーソナル編集者や、ライティングコーチのような存在が、内省やペースメイク、思考整理のサポートなどを行うのはニーズが高まっていくのではないでしょうか。
こうした役割は、「パーソナルデベロップメント」の領域にも近づくように感じられ、興味深いテーマです。個人の変容をどう後押しするか、というのはマイテーマでもあるので、このあたりの可能性は引き続き考えていきたい。
法人向けライティングコーチの可能性
また、法人に対するライティングコーチの可能性もあるのではないかと考えており、ここも探索していきたい領域です。
インクワイアとして立ち上げから運営をサポートさせていただいた問いと対話でくらしの理想を考えるライフスタイルメディア「q&d」では、クライアント社内の編集部メンバーが取材テーマを発見・探索するための場づくり、企画設計やインタビュー、執筆を支援しました。
その伴走において、実施していた内容は、ライティングコーチからヒントを得たもの。どのような目的で実施するのか、その価値は何になるのかなどは引き続き練っていく必要はありますが、可能性を感じています。