メディアとの関係性を育てる
事業やプロダクトを立ち上げたタイミングで、どうしたらメディアに取り上げてもらえるかという相談に乗ることがあります。仕事ではない範囲で、できるだけ力になれたらと思って、メディアの仕事をしてきた自分の経験から共有できる知見はお伝えしているのですが、おおよそ以下のようなことに集約されます。
メディア側には取り上げるタイミングや理由が必要で、取り上げてもらいたい側の論理だけではなく、相手の論理にも配慮すること。
メディアの文脈や領域を意識する。メディアの文脈と、事業やプロダクトの文脈の重なりが見いだせれば、メディアも検討しやすくなる。
プレスリリース文案や画像素材など、プレスキットは準備しておく。概要を伝えやすい素材があると、概要の理解がしやすくなる。紹介する場合も、やりやすくなる。
事業やプロダクトの価値を認識するために、前提理解や専門知識が必要な場合、そのインプット機会を設けてみる(例えば、説明会やイベントなど)。メディアの人はいろんなテーマを追いかけているので、一つひとつのインプットにかける負荷を少し軽減してあげられる。
立ち上げフェーズはリソースも限られるので、メディアの人に来てもらうためのイベントや説明会などを企画することも考える。本当は、一人ひとりに話せたほうがいいけれど、難しい場合もある。
関係構築を大切にして、点じゃなく線でのコミュニケーションを重ねる。今回のリリースでは取り上げられなかったとしても、進捗を共有してもらえたり、次のリリースが見えてきたタイミングで連絡がもらえることはメディアとしてもありがたい。
さまざまなメディアと信頼関係を築くことは「メディアリレーション」と呼ばれますが、事業やプロダクトのリリース時はそのはじめの一歩でもあります。上記のようなことを、最初からすべて実践することは難しいかもしれませんが、参考になりそうなことはぜひ実践してみてください。