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ウェルビーイング経営と「Employee Experience」向上が次の挑戦 #soar応援

こちらの記事には、ウェブメディアsoarの3周年に向けて、soarメンバーやsoarライター・これまで記事に登場した方たちがsoarへの思いを綴ったコラムを掲載しています。

あっという間に1年が過ぎ去ってしまいました。昨年、#soar応援 をテーマにコラムを書いてからもう1年。

今年の年末も、自分たちの活動を応援するような気持ちで、この先取り組むことについて考えていることをつらつら書こうと思います。

2018年、soarは非営利メディアとしての挑戦を重ね、毎月イベントや説明会を開催して、二回目カンファレンスも開催できました。

昨年末にしていた体験に関する取り組みをやろうという話も今年はお茶を出すという形で実現でき、「やりたいね」と話したことを一つずつ実現してこれています。

活動を続けてきたことで、soarを応援してくださる人々も1年前と比べて増えました。1年前は150人だったサポーターの数も560人になり、より活動の範囲を広げていくための準備を始めています。

活動が順調ということは、それだけやることも増え、それにともなってスタッフの数も増えているということ。次に、soarが挑戦しなければならないのは組織づくりです。

もちろん、メディアとしての挑戦も続けますが、メディアを持続的に成長させていくために、組織としての成長が必要不可欠になってきています。組織としてのsoarを考えたときに、目標としたいのは以下の3点。

1. 次世代のNPOのあり方を伝える
2. ウェルビーイングな組織を作る挑戦
3. 「Employee Experience」のデザイン

次世代のNPOのあり方を模索する

スタートアップとNPOの双方を間近で見てきた自分にとって、NPOという組織のあり方は色々な挑戦ができるんじゃないかという仮説がありました。

soarでは、理事メンバーに起業家や上場企業での事業責任者がいるのに加えて、マーケティングのプロにアドバイザーに就任してもらうなど、テクノロジーやビジネスの知見も盛り込みながら運営を行っています。

メディアにとどまらず、クリエイティブやマーケティングなど、NPOも取り入れることで成果を上げられる知見は他の業界には山程あります。

もちろん、ソーシャルセクターなりの特徴はあるため、他業界のノウハウをそのまま導入すればいいわけではありませんが、ヒントは多い。

ソーシャルメディアの使い方やマーケティングの方法、コンテンツづくりのノウハウ、事業開発の観点など、スタートアップのノウハウをsoarなりにインストールしています。

soarのやり方がすべて他のNPOにとってヒントになるわけではありませんが、スタートアップのやり方をそのままインストールするよりは距離が近いはずなので、soarがNPOにとってヒントとなりやすいように、色々と実践したことを共有していきたい。

こうした課題に向き合うことに関心のある人は、現在『日本仕事百貨』で求人を募集しているので、ぜひチェックしてみてください。

ウェルビーイングな組織を作る挑戦

続いて、ウェルビーイングな組織を作るということについて。ウェルビーイングという概念は、soarと非常に親和性の高いものです。日本的なウェルビーイングについて研究されているドミニクさんにはイベントや今年のカンファレンスにも登壇いただきました。

ウェルビーイングとは、個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念です。

ポジティブ心理学の第一人者であるマーティン・セリグマン博士は、ウェルビーイングは以下の5つの要素によって支えられていると述べています。

・ポジティブな感情
・何かに没頭できているかどうか
・良好な人間関係
・生きる意味と目的の充実
・達成感

セリグマン博士は、こうした要素が刹那的ではなく、長時間持続する心の良い状態を「Flourish」と表現しています。この言葉はもともと、花が咲き誇る様を指す言葉で、「soar」のもともとの意味である「鳥が空高く舞い上がる」という意味にも通じるものがあるよね、という話をよくしています。

近年、企業では「健康経営」が注目されています。が、健康経営という言葉が指すのはフィジカルな健康への意味合いが強く、社会的・精神的健康という意味合いが含まれていないように思うのです。

soarには、いろんな特性や過去の経験を持った人が集まっています。こうした人たちができるだけ働きやすい環境を作るためには、身体的な健康だけではなくて、社会的、精神的に健康に働ける環境を作る必要があります。

健康経営の先の、「ウェルビーイング経営」のようなものをsoarは目指すべきではないか、そんなことをsoarの理事メンバーでは話す時間が増えています。※言葉自体は存在しているようなので、参考までに。

「Employee Experience」のデザイン

最近、仕事で携わっているテーマに「Employee Experience(従業員体験)」と呼ばれる、海外で注目を集めている概念があります。

Airbnb(エアビーアンドビー)の 人事評価に採り入れられたことを契機に、アメリカのビジネスカンファレンスでも注目を集め、 組織人事領域における新たな潮流を生み出しています。

多様性が進み、企業のカルチャーが重視され、人材の流動性が高くなってきた今、会社における体験は点から線へと変えていき、一貫性を保つことが重要になってきています。あるタイミングではよく見えても、他のタイミングではダメだった、となると体験は下がってしまう。

Jacob Morganさんは、著書の中でエンゲージメントが高いだけでは従業員の働きはサステナブルにならず、疲弊してしまうこともあると語っています。

だから、ミッションへの共感などによるエンゲージメントだけではなく、日常の接点におけるエクスペリエンスも合わせて設計し、持続して働ける状態を作ることが必要だと。

soarはエンゲージメントが高い状態を作れていますが、日々のエクスペリエンスを良くすることも合わせて考えていかないといけないなと日々感じています。

Employee Experienceを改善することで、内部の人たちのウェルビーイングが高まり、そうすると発信するコンテンツやイベントでの対応など、外部の人々の体験の向上にもつながる。そうすると、soarの活動がより広がっていくことにつながります。

soarはNPO法人soarが運営するウェブメディア。「人の持つ可能性が広がる瞬間を捉え、伝えていく」ことを目指し、障害者や高齢者、LGBTなど様々な人の生き方やサポート事例について紹介しています。


2018年12月22日に迎えるメディアオープン3周年に向けて、読者のみなさんの応援の声を集め、より多くの人にsoarのことを知ってもらえるキャンペーンを実施中です!

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モリジュンヤ
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