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「リーダー」の語源、その本来の意味

社会の至る所で「リーダーシップ」が求められる一方で、それがどのようなものかはなかなか捉えがたいところもあります。「リーダー」とは、そもそもどんな意味の言葉なのでしょか。

「リーダー」の語源

「リーダー(Leader)」や「リーダーシップ(Leadership)」に用いられている「Lead」という言葉の語源は、英語の動詞「lead(導く、先導する)」から派生したもので、中世英語にその起源を持ちます。

その中世英語は「Leith」だと言われます。その言葉の意味は「敷居を越えること」。この語源から考えると、リーダーシップとは「敷居を越えて最初の一歩を踏み出し、前進を制限するあらゆるものを手放すこと」だと考えられます。

この語源の話は、先日紹介した『ネガティブ・ケイパビリティ』に関する書籍内や、『スタンフォード・ソーシャルイノベーションレビュー』の記事にて触れられていました。

変化するリーダーシップの役割

オーセンティックリーダーシップや、シェアドリーダーシップなど新しいリーダーシップの名称や概念なども登場し、随時アップデートが起こっている。

以前、人と組織の可能性を見つめなおし、これからの経営・マネジメントをともに学ぶメディアCULTIBASEに携わっていたとき「リーダーシップ教育の最前線」の連載に伴走した際にも、こうした問題意識を持っていました。

絶えず変化を続けるものに対して、表層での変化に気を取られすぎると、本質を見失いがち。「そもそも、この概念はどのように生まれたのか」に向き合うと、抑えておくべき本質的な意味を捉えやすいというのが個人的な考えです。「語源を知る」というのは、そのためのアプローチのひとつだと考えています。

自らのリーダーシップのあり方がわからなくなりそうになったら、「敷居を越えて最初の一歩を踏み出し、前進を制限するあらゆるものを手放すこと」という本来の意味に立ち返ってみることで、光明が見えるかもしれません。



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モリジュンヤ
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