見慣れた風景が変わる瞬間を捉える

8月16日の朝、「台風が接近中」という天気予報もよくに見ないで自転車で出かけた。

取材やら打ち合わせの予定がほとんど渋谷だったため、効率が良いだろうと考えたからだ。

外出して少しすると、いつも通る道玄坂にやたらと歩行者が多いことに気づく。

「なるほと、これがお盆明けか」などと考え、さして気にしていなかったのだが、後から聞いたところどうやら田園都市線が止まってしまっていたようだ。

見慣れた風景が、偶然変化した。ちゃんと天気予報を見て、自転車ではない手段で出かけていたら、違いに気づくことはなかった。

こうした変化を体験すると、普段とは異なる視点で街を見ることができて面白い。

「変わらない日常」は大切なものだが、自らの感覚を鈍くしないためにも「無変化」は避けたい。

最近東京の街は再開発が進み、激しい変化の波にさらされている。すべてが好ましい変化ではないだろうが、周囲の変化が激しいというのは、停滞を避けるためには必要なことだと思う。

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