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「拡張知能」としてのAI

編集やライターの仕事をしていると、AIによる影響がどこまで早く、またどれだけ広がっていくのかを無視できません。まだ過渡期ではありますが、AIの進歩によってライターが不要になるのではという話は頻繁に登場します。そんなAIとライターの関係において、面白いブログがあったのでピックアップ。

現状のトレンドのままLLM開発が続いていけば、遠くない未来に利用可能なテキストデータが枯渇する。そして、データが枯渇した状態で、AIが生成したテキストをAIに学習させることで、モデルの崩壊が起こる。この問題を解決し、学習のためのテキストデータの作成を担う仕事が生まれているそうです。AIだけが目にする新たなテキストの作成という仕事ですね。

元の記事では自嘲気味に紹介されている内容ですが、AIの学習のためのテキストを作成するというのは、発見や学びも多そうで、少し気になります。

個人的には、AIに怯えるのではなく、人間として発揮できる価値に目を向けながら、うまく活用することで編集やライティングの業務のパフォーマンスを飛躍的に向上させられると考えています。少なくとも、現段階では。AIを良きパートナーとし、仕事の価値を高めていくにはどうしたらいいかを考えていきたいと思っています。

ずいぶん昔に、WIREDでAIを「人工知能(Artificial Intelligence)」ではなく、「拡張知能(Augmented Intelligence)」として捉えてデザインしているという話をインタビューしました。この考え方はいまでも共感しています。悲観的になりすぎず、かといって楽観もせず、どう知能を拡張させられるのかを考え、実践していきたいですね。


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モリジュンヤ
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