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「Plurality:プルーラリティ」、多元共生の触媒

先日開催された「Plurality Tokyo」、残念ながら参加できなかったのですが、大変ありがたいことに台湾のデジタル担当大臣オードリー・タン氏のキーノートセッションが翻訳付きでアップされました。

タン氏は、デジタル技術を用いて、民主主義に欠かせない「Plurality(複数性)」を担保する活動を進めています。

Pluralityの定番の訳語は「複数性」。プルーラリティは、シンギュラリティ(単一特異点)に対する「多元共生」を目指す動きでもあります。

これはイノベーションの文脈でも注目の概念で、一般社団法人FCAJは「プルーラルセクター (多様なセクターを繋ぐ融合の場)」を提唱しています。

経営学者のヘンリー・ミーツバーグは、資本主義と社会主義の二項対立から脱するためには、企業でも政府でもない「第三の柱」、言い換えれば「政府や投資家に所有されていないすべての団体」によるセクターが力をもつ必要があると述べており、プルーラルセクターはその融合を担う役割と言えそうです。

パブリックセクター、ビジネスセクター、市民セクター。それぞれ単体では変革できない課題に取り組んでいくために、プルーラリティについて考え、実践していく必要がありますね。


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