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早朝の思索

ふと目がさめる。

枕元のiPhoneで時間を確認すると、まだ5時前。この時期だとまだ日が登る前だ。どうりで暗い。

「まだ起きるような時間じゃない」そう思い、もう一度眠ろうとする。だが、なかなか意識は途切れてくれない。日頃、眠りたくても眠れない時間は多いのに、なんともったいないことか。

仕方ないな、と眠ってくれない脳を働かせることにして暇をつぶす。それにしても、寝ようとしているのに寝付けないなんて、一体いつぶりだろう。

もしかしたら、昼間に半年ぶりに口にしたコーヒーのカフェインがまだ効いているのかもしれない。昨年、断食を経験した後、なんとなくコーヒーを飲むのを止めた。一度止めると再開するタイミングも見失ってしまうものだ。

昨日は連休の最終日だったけれど、仕事のメンバーとオフィスに集まって半日合宿だった。眠気を追いやるために注文したコーヒーが余った。捨ててしまうのももったいないと口にしたのが良くなかったかもしれない。

いや、ネガティブは止そう。コーヒーを口にしたからこそ眠気を追いやり、休みを返上した着手した仕事も進んだのだ。追いやりすぎてまだ帰ってこないのは予定外だったが。

ゆっくりと身体を起こす。眠れなくて起きるのは久しぶりだ。20代の頃、遮二無二に働いていたときはよく不安で眠れず、まだ暗い中起きて仕事をしていたことを思い出す。

寝ていられないほどとは、一体どんな心境だったのか。我がことながら思い出せない。幸い、今はスヤスヤと眠れていて、健康的ではあるけれど、挑戦をしていないことの裏返しなのかも。

ああ、違う時間に目覚めると、違う思考が生まれる。習慣化された規則正しい生活が好ましいけれど、発見が多いのは不安定な生活かもしれない。たまにはリズムを崩してみることにしよう。

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