問いとソート・リーダーシップ
自身が経営しているinquireという会社の名前は、「問い」からつけました。インタビューをすることや、文章を書くこと、企画をつくることなどは、それ自体「問い」であり、「問い」によってつくられるものだと考えたからです。以来、会社を運営しながら、問いについていろいろと考えてきました。
問いと同じ重要度にはなりませんが、コンテンツづくりに関わる人間としては「ソート・リーダーシップ」という概念も、関心を持ってきたテーマです。ソート・リーダーシップについて語られる際、その説明は統一されていません。
「知識集約型企業におけるソート・リーダーシップの定義と育成の緊張関係」という論文では、ソート・リーダーシップの定義を「 信頼され、著名で権威のある情報源からの知識で、実用的であり、ステークホルダーに価 値ある解決策を提供するもの」とした上で、その言葉が誕生した背景について以下のように触れています。
ソート・リーダーシップは、オピニオン・リーダーシップやオーセンティック・リーダーシップ、レスポンシブル・リーダーシップなどのリーダーシップの概念とも関連が見られる他、ナレッジマネジメントやコミュニケーションにも関連することでもあるため、非常に注目しています。
国際社会経済研究所(IISE)が運営するnoteでは、ソートリーダーシップについての情報発信が行われているので、しばしばチェックしているのですが、自分にとって関心の強い「問い」と「ソートリーダーシップ」のつながりについて、京都大学 総合博物館 研究部情報発信系 塩瀬 隆之 准教授にインタビューした記事が掲載されていました。特に、以下のポイントが印象深かったので引用します。
このインタビューを読みながら、自分がやりたいことのひとつは、企業が根源的な問いに出会い、そしてその問いから生まれた思いをみんなに届く借り物ではない言葉にするための支援なのだろうなと再確認できました。
問いも、ソート・リーダーシップも非常に探究しがいのあるテーマです。今後も継続して探究をしていきたいと思っているので、興味のある人はぜひご一緒しましょう。