「書くことが思い浮かない」ときにやってみる4つのコト
「文章は書きたいけれど、書くことが思い浮かばない」という人がいる。文章を書くためのスキルや知識が身についても、書きたいことがなければ発信はできない。文章を書き始めたい人が書くことを整理するためには、どうしたらいいのか。
まず、書くことのハードルを下げること。ハードルを高く設定してしまうと、思いついたネタも「これだとつまらないかも…」と思い、無意識のうちにネタの候補から除外してしまいがちだ。
何か見つけたときに「これは書けるかも」という視点を持つことを意識する。
ハードルを下げた上で書くことの見つけ方に関するコツは、以下のようなこと。
1. 日常で少しだけ疑問を持ってみる
2. 1日の振り返りをしてみる
3. 自分の分析をしてみる
4. 自分を相対化してみる
日々の解像度を上げる
1. 日常で少しだけ疑問を持ってみる
いつのまにか当たり前だと思っていることは、案外多いもの。
見たこと聴いたこと触れたものに対して、いちいち「これはなんでなんだろう?」「いつからこうなったんだろう?」「そもそもどういう意味なんだっけ?」といったことを考えてみる。そうすると、ユニークな視点が持てる。
これができると、外出するだけでもネタになりそうなことの発見は増える。デザイン会社IDEOのヒューマン・ファクター専門家であるジェーン・フルトン・スーリ氏の著書『考えなしの行動?』 は、人々の意図されない意図に対する著者自身の気づきの事例が記載された書籍。
この本を読むと、いかに自分がなんとなく街中を歩いていたかがよくわかる。
2. 1日の振り返りをしてみる
朝に何を見たか、どんなことを考えていたかってことは、夜になると案外忘れてしまう。
その日に何があったのかをちゃんと思い出すように意識してみると、ネタになりそうなことは案外起きている。思い出すのが難しい場合は、いちいちメモに残すようにしてもいいかもしれない。
意識しないと1日はあっという間に過ぎてしまう。疑問を持つことと合わせて、1日の出来事を思い出すように意識すると、日々の発見が増える。
自分の内側と外側を観察する
3. 自己の分析をしてみる
就職活動以外でも、自己分析って大切だ。自分は何に関心があるのか、どんなことを楽しいと思うのか、何に対してつまらないと感じるのか。
意外に、自分の心の機微や行動パターンを意識して整理することは少ないのだが、自分が何を書きたいかを考える上で自分のことを理解するプロセスは大切な役割を持つ。
4. 自分を相対化してみる
自分の内側から湧き上がるように発信したいことだけではなく、外側に不足している情報を届けようとすることも書く内容を考える際には大事。
自分を理解してみたら、次は周囲を見渡してみる。そうすると、自分の相対的な立ち位置がおぼろげながら見えてくるはず。自分の立ち位置はどこか、どんな情報や切り口なら周囲が関心を持ちそうかを考える。
そのうち「意外にこれって知られてないんだ」ってことが見つかったりする。書くことが見つからないというときは、一旦視線を上げて見渡したり観察したり分析したりすることをオススメだ。