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オウンドメディアにとって大切で難しい「継続」

オウンドメディアは、企業が自社の価値観や専門性を発信し、読者との長期的な関係性を育むための場所です。

オウンドメディアの価値はいろいろありますが、「蓄積」によって発揮されるものもあります。継続的な発信によって、過去のアーカイブは段階的に厚みを増していき、検索エンジンでの上位表示やSNSでの再シェア、引用などを通じて、時間をかけて「資産」としての価値が形成されていきます。

ただ、この「育む」「蓄積」という過程には、日々の地道な取り組みが求められます。インディペンデントなメディアと同様、継続が重要なのです。

継続が重要でありながら、実行することは簡単ではありません。定期的にコンテンツをつくり続けることは関係者も多く、労力もコストもかかります。そのうえ、得られる価値が明確でないこともあり、また価値として顕在化するまでに時間がかかることもある。企業がコストをかけてなにかを行う以上、一定の期間で、一定の成果を出すことが求められます。オウンドメディアがこのハードルを越えていくことはなかなかに難しい。

最近、年末ということで4年ほど立ち上げから運用をお手伝いしている企業のオウンドメディアの1年の振り返りがありました。その場で、事業連携や採用促進、メディア露出などの機会につながっていることを共有いただいたのですが、これも積み重ねてきたことで生まれたことでもあります。振り返ってみれば、価値だとわかることでも、始める前に認識することのハードルは高いもの。

自分たちのような外部から伴走する存在には、オウンドメディアが継続できるように、プロセスを磨いて運用の負荷を下げ、短期〜中期の価値につながるように目標の設定や達成に向けた試行錯誤を行い、質の高いコンテンツをつくり続けていくことが求められます。定性的、定量的にメディアの価値を認識できるようにするためにはなにが必要なのかを考え、実践を重ねていきたいと思います。


インクワイアでは、オウンドメディアの運営やコンテンツ制作、ブランドジャーナリズムなどを通じて、企業のメディア化を支援しています。ご相談のある方は、ぜひこちらをご覧ください。


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モリジュンヤ
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