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移動によって得られる発見。往復約10時間の遠野への旅

今日は朝から岩手県は遠野まで取材に。約5時間ほど電車に揺られ、遠野駅に着いた。

駅前は綺麗に整えられていて、随所に河童のポスターが貼られていた。そのポスターを見て、「そうだ、『河童のクゥと夏休み』で見たんだ」と、自分の中に眠る数少ない遠野の情報を引っ張りだした。

ちなみにこの作品はかわいらしいテイストでありながら、日本社会を風刺する様子が散りばめられている。関心のある方はぜひ。

話を遠野に戻す。遠野に降り立った僕は、駅前からまっすぐに伸びる道路を歩き、市民図書館に併設された市民博物館を訪れた。

平日の日中の館内は人もまばら。ゆっくりと見学することができた。館内では、かつての土地の暮らしをジオラマで再現しつつ、日本の民俗学の先駆けとも称される作品『遠野物語』の情報が共に紹介されていた。

『遠野物語』は、日本民俗学の開拓者である柳田 國男が著した作品。残された記録がかつての生活の様子を後世に伝え、伝えられた記録をもとに現代の人間が当時の様子を再現する。それがまた、さらに後世へと暮らしをつないでいく。暮らしを伝えていくためのヒントが詰まっているように思えた。

『遠野物語』は、いまでこそ世に知られる作品となっているが、初版は柳田 國男の自費出版、部数もわずか350部だったという。

自分が探求したいものを探求し、それを自らまとめて出版する。作品が良いものであれば後から注目はついてくる。期せずして、商業を前提としない文筆活動に触れられたのもよかった。

その後、遠野の山中に家と土地を購入した知人の家の庭で取材をした。携帯キャリアの電波も届かないような場所で、Macを開いてタイピングをする様子は、周囲から見たら滑稽に見えたかもしれない。まぁ、近くに人などいなかったのだが。

もう一本の取材を終わらせ、終電で遠野駅から東京へと戻り始める。今は東北新幹線の中でこの文章を書いている。

往復で約10時間の移動という、なんとも非効率なことをしているようにも思うが、長距離を移動すると色々考えがまとまったり、新しい発想が浮かんだりする。

僕も、思考が固まっているときは、新しい土地に無理やりにでも行くようにしている。そうすることで、自分を客観視しやすくなるからだ。

今回の移動も、いろんな発見があった。

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モリジュンヤ / inquire

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inquire Inc. CEO。「社会変容の媒介になる」をミッションに、コミュニケーション・デザインや事業・組織づくりのお手伝い。「思いやり」のある経済をつくりたい。
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