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『スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー 日本版』2ndステージのキックオフ

2003年にスタンフォード大学で創刊された「スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー(SSIR)」は、ビジネスにおける「ハーバード・ビジネス・レビュー」のように、ソーシャルイノベーションや社会変革に関心のある人にとっての唯一無二のメディアです。

その日本版の『スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー 日本版(SSIR-J)』が2022年1月26日に創刊すると知ったときは非常にワクワクしました。英語で情報にアクセスできるとはいえ、日本語になることでより読むハードルは下がりますし、日本の事例が知見が共有されるようになれば、ソーシャルイノベーションの流れを後押しすることにつながります。

それだけに2023年11月に、SSIR-Jを創刊した一般社団法人ソーシャル・インベストメント・パートナーズのもとでは、出版事業の運営ができなくなったという知らせを見かけたときは残念な気持ちになりました。

残念な気持ちになったのもつかの間、個人的に非常に関心を持っている大学院大学至善館が2024年4月1日以降、日本におけるSSIRの新たな協働相手となることとなり、本年7月以降の事業再開に向けて準備を進めることとなったという知らせが。至善館は、『経営リーダーのための社会システム論』『コンテクスト・マネジメント』などの書籍を出版しており、いずれも感銘を受けていたこともあって、関心を持っていた大学院大学。

日本におけるSSIRの運営主体として、他にこれほど相性が良さそうなところは思い当たりませんでした(領域はもちろんですが、大学のような知を伝える機関が、メディアや出版を行うことは相性がいいと考えています)。

本日は、SSIR-Jの2ndステージのキックオフイベントがあるということで、至善館のキャンパスにお邪魔してきました。SSIR-Jは、「知がイノベーションを誘発するプラットフォーム」となるために、「知の国際貿易港」のような存在を目指して活動していくそうです。

ソーシャルイノベーションに関する実践や知見は、世界各地で展開されています。それらをつないでいく港になる、というのはグローバルにネットワークを持つメディアだからこそ、もたらせる価値。運営を持続的なものにするために、非営利メディアのような心持ちで、コミュニティの協力を得ながら運営をしていきたいという想いについても発表されていました。

SSIR-Jの一読者としてはもちろん、ソーシャルイノベーションについての知の交換を後押ししていくこと、そのための装置としてのメディアを運営する上で非営利やコーポラティブな要素を取り入れていくこと。様々な観点から関心があり、応援したい活動です。

様々な関わり方が用意されているので、関心のある方はぜひチェックしてみてください。



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