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あきらめない戦略

僕が起業家の取材をするようになって、もうそろそろ5年が経つ。29年生きてきて、そのうちの5年を費やしているのだから、そこそこの時間をかけてきていると言えそうだ。

何事もそうなのかもしれないが、継続して取材していることで見えることが無数にある。起業家という生き方は特に、継続して話を聞くことで、面白さが増していく。

会社が上り調子のときはメディアも持て囃すし、人も好意的に自分たちのことを見てくれる。だが、一度下がり調子になると周囲の反応はなかなか冷たい。それこそ、手のひらを返したように離れていく。

起業家に大変な時期の話を聞いていると、人に裏切られる、会社の残高がなくなる、増えた会社の人数がゼロに近い数まで減る、なんてエピソードがごろごろ出てくる。こうした大変な環境に置かれながら、あきらめずにあがき続けた起業家は、その後また浮上してくる。

2011年、2012年ごろに起業した人たちの中で、周囲から「あそこはもうだめだろ」という目で見られながらも、あきらめずに踏ん張り続け、結果が出てきている人たちがいる。最近、彼らの今の状態を聞く機会が立て続けにあった。なんとか順調になってきているらしい。

周囲の声なんて、大抵の場合あてにならない。ほとんどは他人事だと思って、適当に言っていることばかりだ。自分が正しいと思ったことをやり続ける。やり続けるために、必要なことをする覚悟を決める。これができていれば、すぐにではなくとも、成果はついてくる。

僕はいろんな起業家の姿を見ていて、そう信じるようになってきた。


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