
巨人が遺した知の遺産を引き継ぐ
『失敗の本質』や『知識創造企業』などの著書を世に送り出してきた経営学者の野中郁次郎先生の訃報を目にしました。「経営の本質を知識の創造」だと述べ、「スクラム」の発見や「SECIモデル」の提唱など、大きな影響をもたらしてきた方です。
直接お会いしたことはありませんでしたが、野中先生の数々の著書から受けた影響は計り知れません。年末年始にも、『二項動態経営』を読み、いまだに一線で活動を続ける姿勢に感銘を受けたばかりでした。
知識創造はもちろん、『思いのマネジメント』や『野性の経営』、『直観の経営』、『実践知リーダーシップ』など、野中先生が提唱してきた概念や理論は多く、アリストテレスの「フロネシス」(賢慮)、ホワイトヘッドの「プロセス哲学」、フッサールの現象学といった哲学者の思想を取り込みながら補強している様子を著書から受け取り、読むたびに勇気をもらっていました。
直接、教えを請うたわけでもないのですが、これからも野中先生が遺した知の遺産に触れながら、個人の関心テーマである個人や小さな法人の「経営」に活かせるように、実践を重ねていきたいと思います。
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