現代編集論

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専門性のあるメディアで書くライターに必要な業界の「相場観」

専門性のあるメディアで書くライターに必要な業界の「相場観」

ブックライターの上阪 徹さんは『文章は「書く前」に8割決まる』の中で、こう書かれていました。 世間や会社など、文章を読む相手が、どのくらいの相場感覚を持っているか、それをできるだけ理解してから文章を書いたほうがいい。 文章を届けたいと思っている人たちには何が起きていて、何に関心があるのか。これを相場観と呼んでいて、文章を書く際はそういった感覚にアンテナを張る必要があります。変動するという意味でも、相場観という言葉はしっくりきます。 この相場観は、読者が異なるため当然媒体

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新たなコンテンツ開発手法の確立への試行錯誤

新たなコンテンツ開発手法の確立への試行錯誤

書籍「リモートチームでうまくいく」などを出版されているソフトウェア開発会社ソニックガーデンさんは、「納品のない受託開発」というコンセプトを提唱したことでも知られています。 納品のない受託開発について詳しくは、ソニックガーデンさんのサイトを観ていただけたらと思いますが、月額定額や仕様の変更や優先順位の変更に柔軟に対応するなど、「納品」によって発生していた構造的な課題を突破しようとアプローチされています。 デザインファームのroot代表の西村さんが伴走型のクライアントワークに

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伝える仕事をする人間として複雑さから逃げない

伝える仕事をする人間として複雑さから逃げない

情報自体が希少だった時代は終わり、情報は飽和してしまってそれ自体に価値はなくなっています。むしろ、ノイズを減らすために受け取る情報を減らす、コントロールするための手法などが流通するようになりました。 そんな状況において、メッセージを届けるために「ストーリー」の重要さが語られる場面も増えています。ストーリーの定義は、物語や筋書きですが、情報発信やマーケティングの文脈においては、人々の「共感」を得るための手段として語られています。 例えば、これまでに起きた出来事を伝えるエピソ

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ありがとう、co-ba shibuya

ありがとう、co-ba shibuya

2011年にスタートしたco-ba shibuyaの運営会社が変わるというリリースが出ていたので、思い出話も交えつつ雑感を書いておこうかと思います。 2011年、当時の僕は24歳の駆け出しフリーランスで、シェアハウスに暮らしながら今ではすっかり言われなくなったノマドワーカーとして仕事をする日々でした。 コワーキングスペースやクラウドファンディングなど、今ではかなり浸透した存在もちょうど立ち上がり期。co-ba shibuyaは、クラウドファンディングで資金を集めて、コワー

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起業家を取材するという仕事

起業家を取材するという仕事

inquireはいろんなメディアの運営に携わりますが、コミュニティをベースにしたメディアが多く、フィールドワークをしているような気持ちでコミュニティに溶け込みながら、その中での情報の媒介役を担っています。 媒介役となるために、そのコミュニティについて理解を深めて、同じ言語でコミュニケーションできるように土地勘を形成し、継続して取材をしていって変化を可視化し、共通する文脈を言語化したり、場の編集を通じてつながりを生み出したりと、いろんなことをやってきました。 これは会社化す

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